「MF832Cdwを使っているが、そろそろ買い替えを検討している」「オフィスに複合機を新規導入したいが、MF842Cdwで本当に必要な機能が揃っているか確認したい」——そういった検討段階の方に向けて、本記事ではキヤノン Satera MF842Cdwの仕様・前モデルとの違い・導入判断の基準を整理する。
A4カラーレーザー複合機の選択肢は多い。それでも本機を取り上げたのは、一つ明確な理由がある。複合機の買い替えサイクルは一般に5〜8年。長く付き合う機器だからこそ、「今この瞬間に選ぶ意味があるか」を問う必要がある。MF842Cdwは前モデルからスキャン速度を約1.9倍に引き上げた。スペック上の数字ではなく、紙書類の電子化・検索可能化というオフィスの現実課題に直接応える変化だ。ペーパーレス化を進めたい、あるいはすでに進めている環境においては、この改善は導入を検討するに足る根拠になる。
情報はキヤノン公式仕様ページおよびXPRICE楽天市場店の掲載内容をもとにしている。価格・在庫は変動するため、購入前に必ずリンク先の最新情報を確認してほしい。
1. 製品概要と価格
Canon Satera MF842Cdwは、2024年発売のA4カラーレーザー複合機だ。 キヤノンのスモールオフィス向け複合機ラインアップにおけるフラッグシップにあたり、 印刷・コピー・スキャン・FAXの4機能を統合している。
前モデルMF832Cdwからの最大の変化はスキャン速度の大幅向上(100ipm → 190ipm、約1.9倍)だ。 印刷速度・給紙容量・タッチパネルは同水準を維持している。
販売価格(執筆時点)
| 入手先 | 価格(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| XPRICE楽天市場店 | 158,600円 | 代引き・送料条件は要確認 |
| 市場最安値帯(価格.com調べ) | 144,250円〜 | 時点不明・変動あり |
| メーカー希望小売価格 | オープン価格 | — |
2. MF832Cdwとの違い:何が変わったか
「MF832Cdwを使っている」「MF832Cdwと迷っている」という人に最も読んでほしいセクションだ。
スキャン速度:最も大きな変化
| 機種 | スキャン速度(ADF) |
|---|---|
| MF832Cdw(前モデル) | 100ipm |
| MF842Cdw(本機) | 190ipm |
スキャン速度が約1.9倍に向上している。 書類を大量にスキャンする業務(受付・契約書管理・帳票処理など)では、 この差が積み重なって1日の作業時間に影響する。
印刷速度・給紙容量:どちらも同水準
| 比較項目 | MF832Cdw | MF842Cdw |
|---|---|---|
| 印刷速度(A4カラー) | 38枚/分 | 38枚/分 |
| 印刷速度(A4モノクロ) | 38枚/分 | 38枚/分 |
| 標準給紙 | 740枚 | 740枚 |
| 最大給紙 | 2,660枚 | 2,660枚 |
| タッチパネル | 7インチ | 7インチ |
まとめ:どちらを選ぶか
- スキャン用途が多い → MF842Cdwに明確な優位がある
- 主に印刷・コピーが中心 → 印刷速度は同等。価格差次第でMF832Cdwも選択肢
- 新規導入で長く使う予定 → MF842Cdwのほうが現行フラッグシップとしてファームウェア・サポート対応の継続性を期待しやすい
3. 買うべき人・見送るべき人
多くの記事がメリットしか書かない。実際の導入判断に役立てるため、正直に整理する。
✅ MF842Cdwが合っている人
① 月間印刷・スキャン枚数が多いオフィス カラー・モノクロともに38枚/分の速度は、1日に数百枚を刷る環境で効いてくる。 スキャンも190ipmのため、紙書類の電子化作業をまとめて行うオフィスに向く。
② 個人情報・機密書類を扱う業種 留め置き印刷(本人認証後に出力)とIPSec通信(ネットワーク暗号化)が標準搭載だ。 法律事務所・医療・人事・経理など、情報管理に気を遣う部署に実用的な機能だ。
③ 書類のデジタル化をこれから進めたいオフィス スキャン時にサーチャブルPDF(文字検索ができるPDF)を生成できる。 「紙で保管している書類を検索可能にしたい」という課題に直接応える機能だ。
④ スマホ・タブレットからも印刷したい環境 AirPrint・Mopria・Canon PRINT Businessに対応しているため、 iPhoneでもAndroidでも、PCなしで印刷が完結する。
❌ 見送ったほうがいい人
① 月間印刷枚数が少ない個人・小規模オフィス 本機はスモールオフィス向けのフラッグシップだ。 印刷が月に数百枚以下なら、能力を持て余す可能性が高い。 コスト面でも中位機種のほうが合理的な場合がある。
② 設置スペースが限られている 本体サイズはW500×D556×H640mm、重量は約37kg(カートリッジ除く)。 搬入経路・設置面積の確認は必須だ。
③ 初期費用をできるだけ抑えたい 市場価格は144,250円〜(税込)と、インクジェット複合機と比べると高い。 ランニングコスト(トナー代)は別途かかる。 まず中位モデルで試してから上位機種を検討するのも一つの判断だ。
4. スペック詳細(公式確認済み)
以下はキヤノン公式仕様ページで確認した情報だ。
プリント
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| プリント方式 | 半導体レーザー+乾式電子写真方式 |
| 速度(A4カラー) | 38枚/分(片面等倍・普通紙・連続印刷時) |
| 速度(A4モノクロ) | 38枚/分(同上) |
| ファーストプリント | カラー7.6秒、モノクロ6.7秒 |
| 最大解像度 | 9600dpi相当 |
| 両面印刷 | 標準対応(A4・A5・B5・リーガル等) |
| 搭載メモリー | 2GB |
給紙
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 標準給紙 | カセット640枚+手差し100枚=計740枚 |
| 最大給紙 | 2,660枚(最大4段・5Way) |
| オプション | 640枚カセット×最大3段追加 |
| 排紙容量 | 200枚(フェイスダウン) |
スキャン・コピー
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| ADF読み取り速度 | 190ipm(カラー・モノクロ) |
| ADF最大積載 | 100枚(両面同時読み取り対応) |
| サーチャブルPDF | 対応 |
接続・操作
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 有線LAN | 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T |
| 無線LAN | IEEE802.11b/g/n |
| USB | USB2.0 High-Speed×1、Host×2 |
| タッチパネル | 7インチカラー(メニューカスタマイズ対応) |
| モバイル対応 | AirPrint・Mopria・Canon PRINT Business |
環境・設置
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 本体寸法 | W500×D556×H640mm |
| 重量 | 約37.0kg(カートリッジ除く) |
| ウォームアップ | 4秒以下(高速起動ON・デフォルト) |
| スリープ復帰 | 10秒以下 |
| 動作音 | 52dB以下(動作時)/32dB(待機時) |
| 消費電力 | 最大1,500W/動作時平均約701W |
| エネルギー消費効率 | 59kWh/年(区分名:A) |
| 保証 | 6ヶ月間(無償修理・訪問修理) |
| 環境認証 | エコマーク・国際エネルギースタープログラム・グリーン購入法適合 |
5. 主な機能と実務での使いどころ
留め置き印刷(セキュアプリント)
PCから印刷を実行しても、本体の前で認証するまで出力されない機能だ。 共有プリンターで起きやすい「別の人の書類が混ざる」「席を離れた間に出力される」 という問題を防げる。 個人情報保護対策として実務的に効く。
サーチャブルPDF生成
スキャンした紙書類を、文字検索できるPDFとして保存できる。 「あの契約書、どこにしまったか」という問題が、デジタル化で解決する。 ファイル名をつけておけば全文検索の対象になるため、書類管理の手間が減る。
大容量給紙・5Way給紙
標準の740枚に加え、オプションカセットを3段追加すれば最大2,660枚・5Wayになる。 「A4普通紙」「封筒」「はがき」「カラー用紙」など複数種を同時にセットしておけるため、 種類ごとに用紙を入れ替える手間がなくなる。
NETEYE対応
キヤノンのデバイス管理サービス「NETEYE」に対応している。 複数台の複合機をまとめて管理したい環境や、 遠隔でトナー残量・稼働状況を把握したい場合に活用できる。
6. 価格・入手先
| 入手先 | 価格(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| XPRICE楽天市場店 | 158,600円 | 代引き・送料条件は要確認 |
| 市場最安値帯(複数ショップ) | 144,250円〜 | 価格.com調べ・時点不明 |
| メーカー希望小売価格 | オープン価格 | — |
- 保証:無償修理6ヶ月(訪問修理)
- 延長保証:「キヤノンサービスパック」が対象機種として対応(詳細はキヤノン公式で確認)
- オプション給紙カセット:別売(最大3段まで追加可能)
- トナーカートリッジ:別売(純正品はキヤノンオンラインショップ等で入手可)
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7. よくある疑問 Q&A
Q. MF832Cdwからの買い替えは必要か? スキャン業務が多いなら検討価値がある。MF842Cdwのスキャン速度は190ipmで、MF832Cdwの100ipmから大幅に上がっている。一方、印刷・コピー中心なら速度は同等のため、費用対効果を考えて判断したい。
Q. 搬入・設置は自分でできるか? 重量は約37kgのため、2人以上での作業を推奨する。一部販売店では搬入・設置サービスに対応しているため、購入前に確認するとよい。なお設置・ドライバー設定の費用はメーカー保証の対象外であり別途かかる場合がある。
Q. スマホだけの環境でも使えるか? AirPrint・Mopria・Canon PRINT Businessに対応しているため、PCなしでの印刷は可能だ。ただし細かいネットワーク設定にはPC環境を推奨する。
Q. トナーのコストはどれくらいかかるか? 純正トナーカートリッジの価格・ページ数はキヤノン公式サイトに掲載されている。本記事では販売店による価格差があるため具体額の記載は控える。公式サイトのトナー対応表で「MF842Cdw」を確認してほしい。
Q. 保証が6ヶ月と短いのでは? メーカー標準保証は無償修理6ヶ月(訪問修理)だ。延長を希望する場合は「キヤノンサービスパック」が選択肢になる。MF842Cdwはスモールオフィス向け複合機として対象機種に含まれている(詳細は公式確認)。
Q. FAXを使う予定がないが、それでも本機が合っているか? 本機はFAX機能を含む複合機だが、FAX不使用でも他の機能に不都合はない。ただし「FAX不要でコストを抑えたい」であれば、FAXなしモデルもラインアップに存在するため、そちらを比較するのも一つの選択だ。
Q. 環境・省エネの基準を満たしているか? エコマーク、国際エネルギースタープログラム、グリーン購入法適合を取得している。グリーン調達基準や環境認証を調達条件にしているオフィスでも対応可能だ。
8. まとめ・導入判断チェックリスト
Canon Satera MF842Cdwは、前モデルからスキャン速度を大幅に向上させ、セキュリティ機能・モバイル対応も整えた2024年発売のフラッグシップ機だ。
印刷・スキャン量が多く、セキュリティや書類電子化を同時に解決したいスモールオフィスには、実用的な選択肢になる。 一方、印刷量が少ない環境や初期コストを抑えたい場合は中位モデルとの比較を推奨する。
購入前の確認チェックリスト
- 設置場所の寸法(W500×D556×H640mm)と搬入経路を確認した
- 月間の印刷・スキャン枚数をおおまかに把握している
- トナーカートリッジの価格・ページ数を公式サイトで確認した
- 有線・無線いずれの接続方法を使うか決めている
- 延長保証(サービスパック)の要否を検討した
- 代引き・送料条件を販売ページで確認した
全項目を確認した上で購入を検討することで、導入後のギャップを防ぎやすくなる。
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時流テック Online 編集部
技術開発から事業化まで一貫して経験した編集長が、暮らしと仕事の向上に役立つテクノロジー・ビジネスの実践知を発信するオンラインメディア。
出典
- キヤノン公式サイト「Satera MF842Cdw 仕様」ページ
- XPRICE楽天市場店 MF842Cdw 商品ページ(掲載価格・在庫情報)
- 価格.com MF842Cdw 最安値情報(時点不明)
- 製品情報・価格・スペックは公式サイトおよび各販売ページの記載に基づく(2026年5月時点)
※本記事はアフィリエイト広告を含む PR 記事です。製品情報・価格は 2026 年 5 月時点の公式サイト・楽天ページの掲載内容に基づいています。価格・在庫状況・仕様は変更される場合があります。最新情報はキヤノン公式サイトおよび各販売ページにてご確認ください。


