NotebookLMで会議録を自動化するイメージ

会議後に議事録を作る作業——録音を聞き返しながらメモをまとめ、アクションアイテムを整理して、全員にメールする。慣れたメンバーでも30〜60分かかる作業だ。

NotebookLMを使えば、この作業を「録音ファイルをアップロードして質問する」だけに短縮できる。 特別なプログラミング知識は不要。Googleアカウントがあれば今日から始められる。

この記事では、会議音声からサマリー共有までの5ステップを、実際の操作画面に沿って具体的に解説する。


NotebookLMが議事録自動化に向いている理由

NotebookLMはGoogleが提供するAIリサーチツールで、アップロードした資料をAIが「読み込んで」、質問に答えてくれる仕組みだ。

従来の文字起こしツールは「音声→テキスト」に変換するだけだが、NotebookLMは変換後にAIが内容を理解し、「この会議の決定事項は?」「誰が何を担当することになったか?」という自然な質問に日本語で答えられる。

作業従来NotebookLM活用後
文字起こし10〜30分自動(数分)
要点整理10〜20分質問1回(1〜2分)
アクションアイテム抽出5〜10分質問1回(1〜2分)
合計30〜60分5〜10分

準備:必要なもの

  • Googleアカウント(無料)
  • 会議の録音ファイル(mp3・m4a・wav など)
  • スマートフォンまたはPC

録音デバイスはスマートフォンの標準ボイスメモアプリで十分。専用ICレコーダーがなくても始められる。


Step 1:NotebookLMにアクセスしてノートブックを作る

notebooklm.google.com にアクセスし、Googleアカウントでログインする。

「新しいノートブック」を作成する。ノートブックは案件・プロジェクトごとに作ると、過去の議事録をまとめて参照できて便利だ。

ポイント: ノートブック名は「〇〇プロジェクト 定例会議」など具体的にしておく。後から複数のノートブックを管理するときに見分けやすくなる。


Step 2:録音ファイルをアップロードする

ノートブックの「ソース」エリアに、録音ファイルをドラッグ&ドロップするか「ファイルをアップロード」から選択する。

ファイルがアップロードされると、NotebookLMが自動的に音声を解析し始める。1時間の会議であれば数分で処理が完了する。

録音のコツ: 発言者が発言前に自分の名前を言う習慣をつけると(「田中ですが、〜」)、誰の発言かが記録に残り、議事録の精度が上がる。


Step 3:サマリーを生成する

ソースの処理が完了したら、右側のチャット欄に質問を入力する。

まず最初に試すべきプロンプト:

この会議の内容を以下の形式でまとめてください。

1. 議題(箇条書き)
2. 主な決定事項(箇条書き)
3. アクションアイテム(担当者・期限付き)
4. 次回確認事項

このプロンプトを入力すると、NotebookLMが会議内容を構造化したサマリーを日本語で出力する。


Step 4:アクションアイテムを深掘りする

サマリーを確認したら、気になる点を追加で質問する。

追加で使えるプロンプト例:

  • 「田中さんが担当することになった作業をすべてリストアップしてください」
  • 「次のリリースに向けた課題をまとめてください」
  • 「予算に関して合意した内容だけを抜き出してください」
  • 「決定が保留になった事項はありますか」

NotebookLMは音声の該当箇所を引用しながら回答するため、「本当にそう言ったの?」という確認も音声ファイルの特定の時点に飛んで確認できる。


Step 5:チームに共有する

サマリーが完成したら、チャット欄の回答をコピーしてSlack・Teams・メールに貼り付けて共有する。

さらに効率を上げるなら:

ノートブックの「ノート」機能を使うと、複数の質問回答をまとめてドキュメント化できる。毎週の定例会議をすべて同じノートブックに蓄積すると、「先月の定例でどんな決定をしたか?」を後から横断検索できるようになる。


NotebookLM議事録活用の注意点

機密情報の取り扱い

NotebookLMにアップロードしたデータはGoogleのサーバーに保存される。社外秘・個人情報を含む会議には使用前に社内規定の確認が必要だ。

精度の限界

AIの文字起こし・要約は完全ではない。固有名詞、業界用語、方言は誤認識されることがある。共有前に確認する習慣をつけること。

録音の同意

会議参加者の同意なく録音することは法的・倫理的に問題になる可能性がある。録音前に「この会議は議事録作成のために録音します」と参加者に伝えること。


まとめ:今日から始める議事録自動化

NotebookLMによる議事録自動化のステップを再掲する。

  1. notebooklm.google.com にアクセス → ノートブック作成
  2. 会議録音ファイルをアップロード
  3. 「決定事項とアクションアイテムをまとめて」と質問
  4. 追加の深掘り質問で精度を高める
  5. チームに共有

無料で始められ、初日から30〜60分の削減が見込める。AIツールの導入に慎重な組織でも、「議事録を作る補助ツール」として受け入れられやすい。まず次回の会議で試してみることをすすめる。

NotebookLMの全体的な使い方(リサーチ・資料要約・レポート作成)については NotebookLMの使い方 2026年版 で詳しく解説している。AIツールを業務全体に広げるためのヒントは 中小企業のDX推進に使えるツール7選 も参考にしてほしい。

時流テック Online 編集部

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